前回の記事では、住民税の基本的な仕組みや計算方法について解説しました。
▼住民税の基礎についてはこちらの記事へ


「いくらかかるのか」は理解できたものの、
次に気になるのが
「その住民税はどうやって支払うのか?」
ではないでしょうか。
実は、住民税の支払い方法には
「特別徴収」と「普通徴収」の2つがあり、
働き方によって仕組みが大きく変わります。
特に会社員の場合は、基本的に給料から天引きされるため、意識しないまま支払っている方も多いはずです。
一方で、副業をしている場合は
支払い方法の選び方によっては会社に影響が出るケースもあるため、正しく理解しておくことが重要です。
ちなみに私は、会社員として働きながら副業も行っているため、
特別徴収と普通徴収を使い分ける「ハイブリッド型」で住民税を納めています。
この記事では、そんな実体験も踏まえながら、
住民税の「普通徴収」と「特別徴収」の違いについて、わかりやすく解説していきます。
相談者住民税って給料から勝手に引かれてるから、正直仕組みをちゃんと知らないかも…。



会社員だと意識する機会が少ないよね。でも副業する人は特に、知っておくと損しないよ。
結論


住民税の徴収方法とは?
住民税は前年の所得をもとに計算されます。
そして、その税金をどのように支払うかを
「徴収方法」といいます。
ここでのポイントは「前年」という点です。
これを理解していないと、退職者や転職した方は思わぬ落とし穴にはまる可能性があります。
たとえば、会社を辞めた翌年に「収入がないのに住民税の請求が来た」というのは
この「前年所得ベース」の仕組みが理由です。
特別徴収とは?


実はこの「特別徴収」
会社員本人が「したい/したくない」を選べるものではないのです。
地方税法で原則義務化されている仕組みです。
給与支払者(会社)には、従業員の住民税を天引きして納付する義務があります。
普通徴収とは?





自分で払うのって面倒そうだなぁ…。期限を忘れたらどうなるの?



延滞金がつくよ。僕も最初は「払い忘れないかな」って不安だったから、口座振替にしてるよ。
普通徴収と特別徴収の違い
| 項目 | 特別徴収 | 普通徴収 |
|---|---|---|
| 支払方法 | 給与天引き | 自分で納付 |
| 手間 | なし | あり |
| 支払回数 | 毎月(年12回) | 年4回 |
| 主な対象 | 会社員 | 自営業・一部会社員 |
| 納付忘れリスク | なし | あり |
私の実体験:会社員+個人事業主の「ハイブリッド徴収」
ここで、私自身のリアルな納付状況を紹介します。
私は会社員として給与をもらいながら、
副業として個人事業主の活動もしており、
住民税は次のように分かれて徴収されています。


初めて事業所得分の納付書が届いたときは、
「会社員なのに、なぜ自分に納付書が?」と戸惑いました。
でも実はこれ、確定申告時に「自分で納付」にチェックを入れた結果なんです。
この選択をすることで、
副業分の住民税が本業の会社に通知されず、自分で納める形にできます。
会社に副業を知られたくない人にとっては、地味に重要なポイントです。



え、チェック一つでそんなに変わるの…?知らなかった!
▼副業と住民税の関係について知りたい方はこちら


なぜ会社員は特別徴収になる?
理由はシンプルです。
税金の未払いを防ぐため
会社が代わりに徴収することで、
確実に住民税を回収できる仕組みになっています。
地方税法でも原則として特別徴収が定められており、 会社員本人の希望で普通徴収に切り替えることは基本的にできません。
普通徴収になるケース
以下の場合は普通徴収になることがあります。
- 個人事業主(フリーランス)
- 退職後
- 副業分の所得(確定申告で選択
副業を本格化させて個人事業主になる場合は、 開業届の提出が必要になります。
開業届をこれから出す方へ
個人事業主として副業を本格化させるなら、開業届の提出は最初のステップです。 手書きで税務署に行くのは時間がかかりますが、マネーフォワード クラウド開業届なら、質問に答えるだけで書類が自動作成できて、税務署への提出もスムーズです。
私も副業を始めた当初、書類の書き方で何度もつまずきましたが、こういったツールを使えば数分で完了します。
注意点
① 会社員は原則変更できない
本業の給与に対する住民税は、基本的に特別徴収から変更不可。
② 副業分は普通徴収にできる
確定申告で
「自分で納付」を選択
すると副業分だけ分けることが可能です。
③ 自治体によって対応が異なる
普通徴収を選んでも、完全に分離されないケースもある。不安な場合は自治体に確認を。
④ 納付忘れに注意
普通徴収は自分で支払うため、払い忘れ=延滞のリスクあり。口座振替がおすすめ。
▼副業分を普通徴収に切り替える具体的な手順はこちら


まとめ
- 住民税の支払い方法は2つ
- 会社員は基本「特別徴収」
- 自分で払うのが「普通徴収」
- 副業分は普通徴収で分けるのがポイント
- 会社員+副業の人は、私のようにハイブリッド型で納めることになる
住民税は、仕組みさえ理解してしまえば怖いものではありません。
特に副業をしている方・これから始めたい方は、 「徴収方法の選び方」で会社に知られるかどうかが変わることもあるので、 確定申告のタイミングで忘れずにチェックしましょう。








