さやか「”小規模企業共済等掛金控除”って、名前が難しいね…。」



「iDeCoや企業型DCのマッチング拠出も、この控除の対象。しかも掛金の全額が控除される、節税効果の大きい制度なんですよ」
小規模企業共済等掛金控除は、名前は難しいものの、iDeCoの節税メリットの正体ともいえる控除です。払った掛金の全額が所得から差し引かれます。
この記事では、1級FP技能士の視点で「対象になる掛金」「控除の仕組み」を、初心者向けにやさしく解説します。
小規模企業共済等掛金控除は、iDeCoや小規模企業共済などの掛金を払った全額が控除される制度です。対象は本人分のみ。会社員はiDeCoや企業型DCのマッチング拠出、個人事業主は小規模企業共済との併用で大きな節税ができます。
小規模企業共済等掛金控除とは?対象になる掛金
この控除は、本人が次の掛金を払った場合に受けられます。
・iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金
・企業型DCのマッチング拠出(自分で上乗せする加入者掛金)
・小規模企業共済の掛金(個人事業主・経営者向け)
・心身障害者扶養共済制度の掛金


会社員に身近なのはiDeCoと企業型DCのマッチング拠出、個人事業主・経営者に身近なのは小規模企業共済です。いずれも払った掛金の全額が控除の対象になります。



「iDeCoの”掛金が全額控除で節税になる”って話は、この控除のことだったのか」
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いくら控除される?全額が対象
控除額は、その年に払った掛金の全額です。
| 控除額 | 支払った掛金の全額 |
ただし、社会保険料控除と違い家族の分は対象外で、控除できるのは本人が払った掛金だけです。掛金の上限は制度ごとに決まっています(例:iDeCoは加入区分で月1.2万〜6.8万円など)。
私自身、勤務先の企業型DCでマッチング拠出を上限までかけ、この控除を毎年活用しています。マッチング拠出は給与天引きですが、しっかり所得控除の対象。会社員でも「使える器」がある人は、掛金がまるごと節税につながります。なお、iDeCoの掛金上限は2027年1月引落分から引き上げが予定されており、節税枠はさらに広がる見込みです(国税庁「No.1135 小規模企業共済等掛金控除」参照)。
手続きは?会社員と個人事業主
秋(10〜11月)ごろに届く「小規模企業共済等掛金払込証明書」を使って申告します。
| 働き方 | 申告の方法 |
|---|---|
| 会社員 | 年末調整で申告(証明書を提出) |
| 個人事業主 | 確定申告で申告 |
企業型DCのマッチング拠出は給与天引きのため、原則会社側で処理され、自分での手続きは不要です。iDeCoを別に払っている場合は、証明書を年末調整で提出します。
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小規模企業共済等掛金控除のよくある質問(FAQ)
- iDeCoの控除はこの「小規模企業共済等掛金控除」ですか?
-
はい。iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金は、全額がこの小規模企業共済等掛金控除の対象になります。「iDeCoは掛金が全額所得控除で節税になる」とよく言われますが、その控除の正体がこの制度です。
- 配偶者や子の掛金を払っても控除できますか?
-
できません。社会保険料控除は生計を一にする家族の分も控除できますが、小規模企業共済等掛金控除は本人が払った掛金のみが対象です。家族の分を代わりに払っても、控除は受けられません。
- 個人事業主が節税を最大化するには?
-
iDeCoと小規模企業共済は別々に全額控除できるため、両方を活用すると節税枠が大きく広がります。どちらも掛金の全額が所得控除になるので、資金に余裕がある範囲で組み合わせるのが有効です。ただし原則60歳まで引き出せない点には注意しましょう。
まとめ
- 対象はiDeCo・企業型DCのマッチング拠出・小規模企業共済などの掛金。全額が控除
- 控除できるのは本人分のみ(社会保険料控除と違い家族分は対象外)
- 会社員は年末調整、個人事業主は確定申告。iDeCoは2027年1月から上限引き上げ予定
小規模企業共済等掛金控除は、老後資金づくりと節税を同時にかなえる制度です。iDeCoや企業型DCを利用している方は、払込証明書が届いたら忘れずに申告しましょう。
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【出典】国税庁「No.1135 小規模企業共済等掛金控除」/厚生労働省「令和7年度税制改正(iDeCoの拠出限度額引上げ)」









