株式累積投資(るいとう)と株式ミニ投資とは?違いをFPが解説

ぎゅうた

「株は100株からが基本って教わったけど、証券会社のサイトで”るいとう”とか”ミニ株”っていうのを見かけたよ。これも少額で買えるやつ?」

みる

「そのとおりです。どちらも100株そろえなくても株が買える制度。ただし仕組みが違うので、それぞれの特徴を押さえておきましょう」

株式累積投資(るいとう)株式ミニ投資は、どちらも証券会社が個人向けに提供している、単元株未満で株を売買できるサービスです。

1級FP技能士の視点で、2つの違いと使い方をわかりやすく解説します。株の売買単位については下の記事をご覧ください。

あわせて読みたい
株式の売買単位とは?100株からと1株から買う方法をFPが解説 「株の仕組みはわかったけど、実際に買おうとしたら何十万円も必要って書いてあってびっくり…。株って1株ずつ買えないの?」 「基本は100株ずつなんです。でも今は1株か...
この記事の結論

株式累積投資(るいとう)は、毎月一定の金額ずつ積み立てて買う方法。1銘柄につき1万円以上100万円未満で設定します。株式ミニ投資は、単元株の10分の1の単位で売買する方法です。どちらも指値注文はできず、買える銘柄は証券会社が選んだものに限られます。

目次

2つの制度の違い

まず、それぞれの特徴を見てみましょう。

株式累積投資と株式ミニ投資の違いを示した図解。るいとうは毎月一定金額を積み立てて買う方法、株式ミニ投資は単元株の10分の1の単位で売買する方法であることを示している

スクロールできます
項目株式累積投資
(るいとう)
株式ミニ投資
買い方毎月一定の金額を積み立てる単元株の10分の1の単位で売買
金額・単位1銘柄につき
1万円以上100万円未満
(1,000円単位)
10株単位
(単元株が100株の場合)
注文方法指値注文はできない
売却単元未満のままいつでも売却できる
買える銘柄証券会社が選んだ銘柄
株式累積投資と株式ミニ投資の違い
※取扱いは証券会社により異なります
上の図・表のポイント

ざっくり言えば「るいとう=毎月コツコツ積み立てる」「ミニ株=10分の1の単位でその都度買う」という違いです。

共通点も多く、どちらも指値注文ができないため「この値段で買いたい」という指定はできません。また買える銘柄も、証券会社が選んだものの中から選ぶことになります。

ぎゅうた

「積み立てか、その都度かの違いなんだね。値段は指定できないのか…」

知っておきたい3つの注意点

利用する前に押さえておきたいポイントがあります。

単元未満株の名義と権利を示した図解。100株に達していない部分は証券会社が名義人で議決権がなく、100株に達した部分は投資家が名義人になることを示している
利用前に知っておきたいこと

①議決権はない
単元未満株の名義人は証券会社になるため、株主総会での議決権はありません。積み立てて単元株(100株)に達した部分は自分の名義になります。

②配当金は持分に応じてもらえる
ただしるいとうの配当金は自動的に翌月の買付代金に充てられるため、現金では受け取れません。

③約定のタイミングが違う
株式ミニ投資は、注文した翌営業日が約定日になります(受渡日は注文日から起算して4営業日目)。すぐに売買が成立するわけではありません。

とくにるいとうの配当金は現金で受け取れない点は、配当金を目当てにする方には重要です。

あわせて読みたい
株の受渡日とは?約定日との違いと数え方をFPがわかりやすく解説 「注文が成立した!…あれ、でも株を売ったのに、まだ銀行に出金できないみたい。なんで?」 「売買が成立した日と、お金や株が実際に受け渡される日は別の日なんです。...
1級FPの視点|今は「1株から」が主流

知っておきたいのは、これらは主に対面型の証券会社で提供されている制度だということ。ネット証券では、より手軽な1株から買えるサービス(単元未満株)が主流になっています。

1株から買えるサービスなら、10株単位や毎月積立といった制約がなく、好きなタイミングで好きな株数を買えます。これから少額で株を始めるなら、まずは自分が使う証券会社にどんなサービスがあるかを確認するのがおすすめです。

るいとうの魅力は「毎月自動で積み立てられる」こと。買うタイミングを考えたくない、コツコツ続けたいという方には今も有効な選択肢です。

るいとう・ミニ株|よくある質問(FAQ)

株式累積投資と株式ミニ投資の違いは何ですか?

買い方が違います。株式累積投資(るいとう)は毎月一定の金額ずつ積み立てて買う方法で、1銘柄につき1万円以上100万円未満(1,000円単位)で設定します。株式ミニ投資は単元株の10分の1の単位で売買する方法です。どちらも指値注文はできず、買える銘柄は証券会社が選んだものに限られる点は共通しています。

配当金や株主優待はもらえますか?

配当金は持っている株数に応じてもらえます。ただし、るいとうの配当金は自動的に翌月の買付代金に充てられるため、現金では受け取れません。株主優待は100株以上を条件とする企業が多いため、単元未満のままでは受け取れないのが一般的です。積み立てて100株に達すれば、優待の対象になる場合があります。

1株から買えるサービスとどちらがいいですか?

目的によります。1株から買えるサービス(単元未満株)は、好きなタイミングで好きな株数を買えるため自由度が高く、ネット証券を中心に広がっています。一方、るいとうは毎月自動で積み立てられるのが強みで、買うタイミングを考えずコツコツ続けたい方に向いています。まずは利用する証券会社でどのサービスが使えるか確認しましょう。

まとめ

  • 株式累積投資(るいとう)は毎月一定の金額ずつ積み立てて買う制度
  • 株式ミニ投資は単元株の10分の1の単位で売買する制度
  • どちらも指値注文はできず、買える銘柄は証券会社が選んだものに限られる
  • 単元未満株の名義人は証券会社。議決権はなく、るいとうの配当金は再投資される

るいとうとミニ株は、少額から株式投資を始めるための選択肢です。今は1株から買えるサービスも広がっているので、自分の使う証券会社にどんな方法があるかを確認して、続けやすいものを選びましょう。

▼ 株の注文方法はこちら

あわせて読みたい
成行注文と指値注文の違いとは?株の注文方法をFPがわかりやすく解説 「よし、買う会社も決めたぞ!…あれ、注文画面に"成行"と"指値"って出てきた。どっちを選べばいいの?」 「最初につまずくポイントですね。ざっくり言うと成行は「値段...
あわせて読みたい
株式投資とは?初心者向けに仕組みをわかりやすく解説 「投資は怖い」「株なんて素人が手を出したら大損するよ」 会社員として働いていた頃、私の周りではこんな言葉が当たり前のように飛び交っていました。 かつての私も同...

▼ 投資・資産形成の記事一覧はこちら

あわせて読みたい

【出典】日本証券業協会「株式投資の基礎知識」/各証券会社の株式累積投資・株式ミニ投資に関する案内/金融庁「基礎から学べる金融ガイド」

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次